日本大百科全書(ニッポニカ) 「クラメルの公式」の意味・わかりやすい解説 クラメルの公式くらめるのこうしき 連立一次方程式の解の公式。n元一次連立方程式において、係数からつくられるn次の正方行列の行列式|A|がゼロでないとき、解は次の式で与えられる。ここに使われた行列式は、行列式|A|の第i列を右辺のb1、……、bnで置き換えた行列式である。これがクラメルの公式である。たとえば、二元一次連立方程式において、|A|=a11a22-a12a21≠0のときとなる。[寺田文行][参照項目] | 行列式 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例