クラリッサ(読み)くらりっさ(その他表記)Clarissa, or the History of a Young Lady

日本大百科全書(ニッポニカ) 「クラリッサ」の意味・わかりやすい解説

クラリッサ
くらりっさ
Clarissa, or the History of a Young Lady

イギリスの小説家サミュエル・リチャードソンの書簡体長編小説。1747~1748年発表。嫌いな男を押し付けられた美しい地主の娘クラリッサが、放蕩(ほうとう)者と知りながらラブレースの手を借りて家出し、彼に犯されてついに死ぬ物語。書簡体といってもかなり複雑に用いられていて、主人公の哀切な声がより効果的に表現されており、彼の代表作となっている。

[岡 照雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のクラリッサの言及

【ラブレース】より

…イギリスの小説家S.リチャードソンの書簡体小説《クラリッサClarissa》(1747‐48)に登場する放蕩者。ラブレースは貴族を伯父にもち家柄を誇るが,成上りの中産階級の娘クラリッサ・ハーローに目をつけ彼女を誘惑しようとする。…

【リチャードソン】より

…リチャードソンはそうした反対に対する弁明を兼ねて《パミラ続編》(1741)を出版する。さらに45年ごろから彼の周辺に集う女性の崇拝者を相手に新しい小説を読んで聞かせていたが,それが代表作《クラリッサ》7巻(1747‐48)である。放蕩者ロバート・ラブレースの登場するこの作品の結末をめぐって,多くの読者が女主人公の死の回避,幸福な結末を作者に嘆願したが,リチャードソンはあくまで女主人公の死の意味を強調した。…

※「クラリッサ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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