日本大百科全書(ニッポニカ) 「クランクプレス」の意味・わかりやすい解説
クランクプレス
くらんくぷれす
crank press
大量生産に使用されるもっとも普通の機械プレスをいい、電動機によりクランク軸を回転させ、ラムを上下させて加圧を行う。長いストロークを必要とする場合にはクランクピン形式、ストロークが短くて強力な加工にはフルエキセン形式、一般用にはセミエキセン形式のクランク軸が多く使用される。
形状から分類すると、C字形のフレームをもつC形クランクプレスと、フレームが枠形で、左右の柱がまっすぐな門形をしているストレートサイド形クランクプレスに分けられる。クランクプレスは適当な工具を選ぶことによって、剪断(せんだん)加工、板材成形、圧縮加工など、ほとんどすべての塑性加工が行える。
[清水伸二]