クリュニー中世美術館(読み)クリュニーちゅうせいびじゅつかん(その他表記)Musée national du Moyen Âge-Thermes et hôtel de Cluny

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クリュニー中世美術館」の意味・わかりやすい解説

クリュニー中世美術館
クリュニーちゅうせいびじゅつかん
Musée national du Moyen Âge-Thermes et hôtel de Cluny

フランス,パリで最も古い美術館の一つ。1819年にパリ市が購入した古代ローマの遺跡「リュテティアの浴場」と,隣接するフランボアイヤン・ゴシック様式傑作「クリュニー館」(1485~98造営)に,収集家アレクサンドル・デュ・ソムラールが収集した中世およびルネサンス期の美術工芸品 1434点を合わせて国立美術館とした。1844年開館。ソムラールの死後そのコレクションは息子のエドモンによって質量ともに拡充され,エドモンが没した 1885年には 1万点をこえた。美術館が誇る所蔵品,たとえば『奉納の冠』,もとバーゼル大聖堂にあった黄金の『祭壇前面飾り』とばら窓,『貴婦人一角獣』および『キリスト伝』のタペストリーなどもエドモンの収集による。

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