最新 地学事典 「クリントン雲母」の解説
クリントンうんも
クリントン雲母
clintonite
理想化学組成式はCaMg2Al(Al3Si)O10(OH)2のように与えられるが,たいていはこれよりAlに乏しく(Mg+Si)に富む鉱物。単斜晶系,空間群C2/m,格子定数a0.5204nm, b0.9026, c0.9812, β100°21′,単位格子中2分子含む。無色・白・淡緑・褐色など,ガラス光沢,劈開面上では真珠光沢。硬度は底面上は3.5, 底面に垂直方向で6。劈開{001}に完全。比重3.1内外。自形は六角板状。珪酸分に比較的乏しい高温生成のスカルン鉱物の一つとして産し,また緑色片岩の少量成分をなす。米国の政治家・法律家で地質学をはじめ広く自然科学に関心をもったD.Clintonにちなむ。ザンソフィライトは亜種名。
執筆者:加藤 昭
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

