hardness
(1)[物質・鉱物の硬度] 物質の硬さの程度を表す語。物質の構成成分の配列状態や結合の強弱などに関係する性質で,測定方法により,いろいろな性質を反映した硬度を定義することができる。1)搔
(2)[水の硬度] 水中に溶存しているカルシウムイオン(Ca2+)とマグネシウムイオン(Mg2+)の含有量をそれぞれ炭酸カルシウム(CaCO3)に換算し,合計した値を硬度といい,単位はmɡ/L,またはppmで表示される。簡易的には,“硬度(mɡ/L)=Ca2+(mɡ/L)×2.5+Mg2+(mɡ/L)×4.1”で計算することができる。世界保健機関(WHO)の定義では,0~60mɡ/L未満を「軟水」,60~120mɡ/L未満を「中程度の軟水」,120~180mɡ/L未満を「硬水」,180mɡ/L以上を「非常な硬水」として区分している。日本の河川水や地下水では硬度の低い軟水が多いが,石灰岩が堆積する沖縄県や鍾乳洞の水などでは硬度の高い水が分布している。
執筆者:藪崎 志穂
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
機械工学では〈かたさ〉を用い,鉱物の硬度はモース硬度で表す。
→硬さ →モース硬度計
水中のカルシウムイオンおよびマグネシウムイオンの溶存量を示す尺度。厚生省制定の〈上水試験方法〉(1978)では,これらのイオン量をCaCO3量に重量換算し,水1lあたりのmgで表す。以前はppmで示した時もあり,またセッケンの泡立ち能力の差で判定したこともあった。硬度には,(1)総硬度,(2)カルシウム硬度,(3)マグネシウム硬度,(4)非炭酸塩硬度(永久硬度),(5)炭酸塩硬度(一時硬度),の5種がある。(1)は両イオン全体による硬度,(2)と(3)は各単独成分による硬度,(4)は煮沸により析出することのない塩(硫酸塩,硝酸塩,塩化物など)による硬度,(5)は煮沸で析出する炭酸水素塩などによる硬度,である。(4)と(5)とは厳密には区別できない。ドイツ,イギリス,フランスなどでは,おのおの独自の硬度の基準がある。そのうちドイツ硬度というのはCaO1mg/水100mlを1度とするもので,ドイツ硬度10度以下(CaCO3179mg/l以下)を軟水,同20度以上(CaCO3357mg/l以上)を硬水と呼ぶことが多い。ただし,これらは厳密な定義ではない。硬度の測定にはEDTA法を用い,JISにその規定がある。
執筆者:金澤 孝文
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
固体鉱物を含む物質の硬さを数字的に表示したもの。絶対的表示(たとえばビッカース硬度)と、相対段階表示(たとえばモース硬度)の方式があり、後者については段階表示の尺度となる物質を一括して組みにしたものを硬度計という。鉱物に対して用いられる硬度には、これらのほか、不透明鉱物の琢磨(たくま)片の観察の際に用いられる琢磨硬度、擦過硬度がある。これらは一種の相対硬度で、前者は一定条件で琢磨片を作成した場合、隣接する2種の鉱物の凹み具合の差であり、後者はそうして仕上げた表面に擦痕(さっこん)をつくった際の擦痕の深さ(幅)の差を硬度計式表示によって示したものである。
[加藤 昭]
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字通「硬」の項目を見る。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
[同義異語]硬さ
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
《モスクワに遠征したナポレオンが、冬の寒さと雪が原因で敗れたところから》冬の厳しい寒さをいう語。また、寒くて厳しい冬のこと。「冬将軍の訪れ」《季 冬》...
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