クロカビ

百科事典マイペディア 「クロカビ」の意味・わかりやすい解説

クロカビ(黒黴)【クロカビ】

不完全菌類コウジカビ属のカビ。コウジカビに似ているが菌叢(きんそう)は黒い。動植物上にはえる病害菌であるが,一方有機酸をつくり,デンプン糖化,タンニンやペクチン分解力もあり,クエン酸グルコン酸,インキ製造などに利用される。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クロカビ」の意味・わかりやすい解説

クロカビ(黒黴)
クロカビ
Aspergillus niger

子嚢菌類モニリア目の1種で,コウジカビ属に属する。形態的にはコウジカビによく似ているが,その胞子黒色である。この菌は,デンプン分解酵素をはじめとして種々の酵素を生産するので,特に有名である。

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栄養・生化学辞典 「クロカビ」の解説

クロカビ

 胞子や菌糸の色が黒,すす色,深黒褐色などのカビの総称.[Aspergillus niger]などが代表的.

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「クロカビ」の意味・わかりやすい解説

クロカビ
くろかび

クロコウジカビ

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のクロカビの言及

【コウジカビ(麴黴)】より

…アワモリコウジカビA.awamori Nakazawaは泡盛醸造に使われる。クロカビA.niger V.Tieghem(英名black mold)も餅,米飯,パンなどにごく普通である。応用性の高い反面,有害菌もあり,フミガツスコウジカビA.fumigatusは40℃でよく生え,鳥類(ときに人体)の肺に生えて病気(アスペルギルス病)をおこし,カワキコウジカビA.glaucus群はやや乾いたものを好むので,塩分や糖分の多い食品や皮革製品,レンズなどに発生することが多い。…

※「クロカビ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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