ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「グルコン酸」の意味・わかりやすい解説 グルコン酸グルコンさんgluconic acid グルコースを酸化するとき最初に生成する物質。グルコースのアルデヒド基がカルボキシル基となったもの。化学式 C6H12O7 。D体,L体,DL体が知られているが,D-グルコン酸が最も重要である。D体は一般にD-グルコースか,D-グルコースから形成される物質の酸化によって生成する。D-グルコース水溶液の臭素水による酸化または電解酸化あるいは発酵によってつくられる。酸味をもつ結晶。融点 130~132℃。D-グルコースと同様変旋光を示す。カルシウムや鉄などを摂取されやすい化合物に変える目的で,これらの塩は医薬として用いられる。糖代謝の中間体として,6-リン酸エステルの形で生体内に広く分布している。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by
栄養・生化学辞典 「グルコン酸」の解説 グルコン酸 C6H12O7 (mw196.16). 融点131℃.D-グルコースの1位(アルデヒド基)が酸化されてカルボン酸となったアルドン酸.グルコースを酸化して得られる軽い酸味のある物質で,グルコノラクトンとともに酸味料,pH調整剤として酒類,食酢,清涼飲料に使用される. 出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報 Sponserd by