クロコウジカビ(読み)くろこうじかび

日本大百科全書(ニッポニカ) 「クロコウジカビ」の意味・わかりやすい解説

クロコウジカビ
くろこうじかび
[学] Aspergillus niger van Tieghem

不完全菌類、モリニア目コウジカビ属のカビをいうが、近縁種を含むクロコウジカビ群に対して広義に使われる場合もある。白色ないし黄色の基底菌糸層から分生子柄が立ち上がり、分生子柄の先端は膨らんで頂嚢(ちょうのう)となる。頂嚢は球状を呈しており、全体に2段の梗子(こうし)(フィアライド)があり、梗子の先端に球状で、黒色または暗褐色の分生子を内生的に形成する。

 この属のカビは、耐酸性の糖化酵素などの各種酵素を製造するために使われ、また、クエン酸グルコン酸などの有機酸発酵にも工業的に利用される。ヒトにおける病原性では、皮膚、爪(つめ)、内臓、中枢神経などを冒すことがあり、角膜真菌症、外耳道真菌症の原因ともなる。なお、クロコウジカビを、かつてはクロカビとよんだ。

[曽根田正己]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

新暦の 4月後半から 5月の,梅雨前に日本列島が大きな移動性高気圧に覆われたときの晴天。発現期間は短い。もともとは旧暦 5月が梅雨にあたることから,梅雨の晴れ間の意味で,梅雨晴れ(つゆばれ)とも呼ばれ...

五月晴れの用語解説を読む