クロトー

化学辞典 第2版 「クロトー」の解説

クロトー
クロトー
Kroto, Harold Walter

イギリスの化学者.両親はドイツからの難民で,姓は最初Krotoschinerといった.シェフィールド大学に学び,1964年学位を取得.1967年サセックス大学に赴任し,1985年教授となった.2004年からはフロリダ州立大学教授.かれは星間分子として存在する可能性の高い炭素原子からなる長い鎖状分子を合成し,マイクロ波分光器によりその構造を研究していた.1985年R.F. Curl(カール)により,レーザー照射法によるクラスター生成の第一人者であるR.E. Smalley(スモーリー)を紹介され,共同実験することによりフラーレンを発見した.そのことにより,1996年Smalley,Curlとともにノーベル化学賞を受賞した.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android