クロルフェニラミンマレイン酸塩(読み)クロルフェニラミンマレインサンエン

化学辞典 第2版 の解説

クロルフェニラミンマレイン酸塩
クロルフェニラミンマレインサンエン
chlorpheniramine maleate

3-(4-chlorophenyl)-N,N-dimethyl-3-(pyridin-2-yl)propanaminemaleate.C16H19ClN2・C4H4O4(390.86).p-クロロフェニルアセトニトリルと2-クロロピリジンとを縮合させ,さらにジメチルアミノエチルクロリドを反応させ,80% 硫酸と加熱してクロルフェニラミン塩基を得る.そのマレイン酸塩.白色の結晶性粉末.融点130~135 ℃.λmax 261 nm(水).水に易溶,エタノール,クロロホルムに可溶.アレルギー性鼻炎,風邪によるくしゃみ,鼻づまり,じんましん,皮膚のかゆみなどに繁用されている.抗ヒスタミン剤として使用される.LD50 306 mg/kg(ラット経口).(S)-体のほうが薬効が強い.[CAS 113-92-8]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android