クンサン市(読み)クンサン(その他表記)Kunsan

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クンサン市」の意味・わかりやすい解説

クンサン(群山)〔市〕
クンサン
Kunsan

韓国,チョルラプク (全羅北) 道の北西部にある港湾都市。 1948年市制。オック (沃溝) 半島の北部,クム (錦) 江の河口をなす溺れ谷の南岸に発達。クム江,マンギョン (万頃) 江,トンジン (東津) 江流域のホナム (湖南) 平野を控え,李氏朝鮮で群山鎮となり,租米を運上するための漕倉がおかれた。 1899年開港。日本の統治期には日本への米の積出港になり,港湾設備が改善され,クンサン鉄道でホナム鉄道に通じるようになった。「米のクンサン」と呼ばれ,1926年には輸出総額の 99%をコメが占めた。独立後荷扱い高は減少したが,チョンジュ (全州) 市とイリ (裡里) 市の外港の役割を果し,国の重要な貿易港の一つである。漁業も盛んである。火力発電所,造船,冷凍機,製紙などの工場が立地している。面積 45km2。人口 21万 8216 (1990推計) 。

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