河口(読み)カコウ

デジタル大辞泉 「河口」の意味・読み・例文・類語

か‐こう【河口】

河川が海や湖に注ぎ入る所。かわぐち。
[類語]上流川上中流下流川下川口

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精選版 日本国語大辞典 「河口」の意味・読み・例文・類語

か‐こう【河口】

  1. 〘 名詞 〙 河の、海または湖に流れ込む部分。海に流れ込む場合には有潮河口、無潮河口の二種がある。かわぐち。
    1. [初出の実例]「南流して黒海に入、河口広数里」(出典:輿地誌略(1826)一)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「河口」の意味・わかりやすい解説

河口
かこう / ホーコウ

中国南西部、雲南(うんなん)省南東端にあるヤオ族自治県。紅河(こうが)ハニ族イ族自治州に属する。人口9万7682(2010)。漢代から現在のベトナム地方に通じる国境の要地として開けた。1950年に市制が施行されたが、1955年に県に改められ、1963年に自治県となった。昆河線(昆明(こんめい)―河口)の終点であり、ハノイへ向かう鉄道との連絡地である。元江(紅河、ソン・コイ川)沿岸盆地にあり、気候が温暖湿潤であるため、米、トウモロコシのほか、バナナパイナップルなどの栽培が盛んである。

[青木千枝子・河野通博・編集部 2017年2月16日]

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百科事典マイペディア 「河口」の意味・わかりやすい解説

河口【かこう】

河川が海や湖に流入する所。流下する土砂量が支配的な場合の三角州,波や潮流が強いときその方向に曲がってできる河口州,干満が大きく出入する海水量が大きい場合のラッパ状河口などの形態がある。河口では,水は密度と塩分の異なる2〜3層に分かれ,表層には川の上流から海に向かう河川水の流れ,中層には湾口から川の上流に向かう塩分の濃い海水の流れがあり,深い河口には最下層に流れのない海水層がある。河川の水の中の浮遊泥は陰イオンで,海水中にはナトリウムなどの陽イオンがあるため,河川水と海水の交わる所にイオン間の凝集反応が起き泥質の沈殿が堆積する。
→関連項目河川

河口【かこう】

中国,雲南省南東部の国境町で,現在は河口ヤオ(瑶)族自治県に属する。紅河(下流はソンコイ川)に沿う。ベトナムのラオカイと対し,昆河鉄路の終点で,ここからラオカイ〜ハノイを結ぶ鉄道と連絡する。

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デジタル大辞泉プラス 「河口」の解説

河口

1961年公開の日本映画。監督:中村登、原作:井上靖、脚色:権藤利英。出演:岡田茉莉子、山村聡、田村高廣、東野英治郎、杉浦直樹ほか。第12回ブルーリボン賞助演男優賞(山村聡)受賞。

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普及版 字通 「河口」の読み・字形・画数・意味

【河口】かこう

川口。

字通「河」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の河口の言及

【甲斐国】より

…また駅路は駿河国横走駅で東海道本路と分岐し,籠坂(かごさか),御坂の両峠を越えて国府に到達したが,この間加吉(加古の誤りか。山中湖村山中付近),河口(河口湖町河口),水市(未詳。御坂町黒駒付近か)の3駅があった。…

※「河口」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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