クーブ・ド・ミュルビル(読み)くーぶどみゅるびる(その他表記)Maurice Couve de Murville

日本大百科全書(ニッポニカ) 「クーブ・ド・ミュルビル」の意味・わかりやすい解説

クーブ・ド・ミュルビル
くーぶどみゅるびる
Maurice Couve de Murville
(1907―1999)

フランス政治家ランスに生まれる。第二次世界大戦までは財務省官吏を務めたが、大戦中ドゴール派の抵抗運動に参加した。大戦後は外交畑に転じて、エジプトアメリカ、旧西ドイツでフランス大使を務めた。ドゴール大統領の下で1958年から1968年まで10年間外相を務め、1968~1969年には首相をも務めた。その間終始一貫してドゴール外交の対米自主路線の忠実な遂行者であった。

[平瀬徹也]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クーブ・ド・ミュルビル」の意味・わかりやすい解説

クーブ・ド・ミュルビル
Couve de Murville, Maurice

[生]1907.1.24. フランス,マルヌ,ランス
[没]1999.12.24. フランス,パリ
フランスの外交官,政治家。パリ大学卒業。大蔵省に入り,1940年第2次世界大戦でのフランス降伏後ドイツ,ウィースバーデンの独仏委員会委員。 43年連合軍の北アフリカ上陸後アルジェに行き,43~44年国民解放委員会財政委員長。 45年フランス臨時政府イタリア駐在大使。 46~50年外務省政治局長。 50~54年エジプト駐在大使,55~56年アメリカ駐在大使,56~58年西ドイツ駐在大使。 58~68年外相。 68年蔵相。同年7月~69年6月首相。外交面ではドゴール主義を貫き,69年の下院補欠選挙で落選。 73年総選挙で下院議員に返り咲き,下院外交委員長。 86~95年上院議員。

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