化学辞典 第2版 「グラウシン」の解説
グラウシン
グラウシン
glaucine
(S)-tetramethoxyaporphine.C21H25NO4(355.42).ケシ科Papaveraceae,バンレイシ科Annonaceae,メギ科Barberidaceae,そのほか多くの属の植物に広く含まれているアルカロイド.淡黄色の柱状結晶.融点120 ℃.+115°(エタノール).塩酸塩は針状結晶.融点232 ℃.抗血栓,鎮痛,抗炎症性を示す.抗真菌剤.動物に麻酔やけいれんを引き起こす.コデインと同程度の鎮咳剤でもある.LD50 4.8 mg/kg(ラット,静注).[CAS 475-81-0]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報