グラント・サーヒブ(その他表記)Granth Sāhib

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「グラント・サーヒブ」の意味・わかりやすい解説

グラント・サーヒブ
Granth Sāhib

シク教聖典。 17世紀頃成立。『アーディ・グラント (根本聖典) 』ともいう。シク教第5祖のアルジャンが,開祖ナーナクおよび他のグル賛歌を集め,彼みずからのものを加え,さらにカビールその他の詩人のものをも加えて編集したもの。

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世界大百科事典(旧版)内のグラント・サーヒブの言及

【シク教】より

…グル,アルジュンは,アムリッツァルに居を移し,そこにハルマンダル寺院(ゴールデン・テンプル)を建立した。彼は歴代のグルと,カビールなど,シク教の教えにきわめて近い教えを説いた宗教家たちの宗教詩の決定版を編集し,《グラント・サーヒブGranth Sāhib》と名づけた。彼の指導力は卓抜しており,このときに,シク教団は確固とした基盤を築き,パンジャーブ地方は,あたかもシク王国ともいうべき観を呈した。…

【ナーナク】より

…30歳のとき出家,同郷のムスリムの吟遊詩人マルダーナと2人のヒンドゥーの農夫とともに諸国を巡歴し,詩のかたちで教えを説いた。彼の朝の賛歌は《ジャプジー》といわれ,他の彼の宗教詩とともに,《グラント・サーヒブ》に収められている。また,サンスクリットの論書2編も著したと伝えられる。…

※「グラント・サーヒブ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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