日本大百科全書(ニッポニカ) 「グリバチョフ」の意味・わかりやすい解説
グリバチョフ
ぐりばちょふ
Николай Матвеевич Грибачёв/Nikolay Matveevich Gribachyov
(1910―1992)
ロシアの詩人。貧農に生まれ、技術学校で水質改良工学を学び、カレリア地方で働き、1932年からジャーナリストとして活躍。処女詩集『西南』(1935)以来、多くの詩集を出版。叙事詩『コルホーズ〈ボリシェビク〉』(1947)、『パベーダの春』(1948)はそれぞれスターリン賞を受賞。59年、フルシチョフの訪米に同行。60年にはレーニン賞を受賞する。農民の勤労生活を歌う詩人として知られ、かつ、社会主義諸国の友好や国際問題などを主題とした詩、ルポルタージュ、エッセイなどもある。
[草鹿外吉・藻利佳彦]