同行(読み)どうぎょう

  • どうあん
  • どうぎょう ‥ギャウ
  • どうぎょう〔ギヤウ〕
  • どうこう
  • どうこう ‥カウ
  • どうこう〔カウ〕

デジタル大辞泉の解説

連れ立って行くこと。また、その人。どうこう。
連れ立って神仏に参詣する人々。
心を同じくしてともに仏道を修める人々。真宗ではその信者をいう。禅宗では「どうあん」という。
文章などの同じ行。
[名](スル)一緒に連れ立って行くこと。主たる人に付き従って行くこと。また、その人。同道。「警察へ同行を求める」「社長に同行する」

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大辞林 第三版の解説

スル
ぎょうは呉音
数人の者がともに行くこと。また、その人。どうこう。 一日、一媼一僧に逢ひ街上を-す/花柳春話 純一郎
連れ立って社寺に参詣すること。また、その人々。巡礼者の道連れ。講中。
信仰を同じくして仏道を修行する人々。浄土真宗ではその信者をいう。禅宗では「どうあん」と読む。
文などの同じ行。
スル
一緒に連れ立って行くこと。また、その人。 警察へ-するどうぎょう同行

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 仏語。禅宗で、一緒に修行遍歴する者のこと。〔楊岐方会和尚語録〕
〘名〙 (「ぎょう」は「行」の呉音)
① 志(こころざし)を同じくする人々。
(イ) 信仰・修行を同じくする仲間。同じ道の修行者。特に、浄土真宗の信者をいい、禅宗では「どうあん」という。
※宇津保(970‐999頃)吹上下「弟子同行などおほく」 〔摩訶止観‐四・下〕
(ロ) つれだって神仏に参詣する人々。巡礼の仲間。
※虎明本狂言・蜘蛛(室町末‐近世初)「都方より出たる順礼にて候、此度思ひ立、同行あまた友なひ」
(ハ) 町内の者が集まって行なう講の仲間。また、念仏講の仲間。
※浮世草子・世間娘容気(1717)六「鐘懸といふ岩壁になって、同行(ドウギャウ)皆信をとってのぼる中に」
② ともにつれだって行くこと。いっしょに行くこと。また、その人。みちづれ。同伴。同行者。どうこう。〔日葡辞書(1603‐04)〕
③ 文章または五十音図などの同じ行。
〘名〙
① (━する) つれだって行くこと。また、その人。同行者。どうぎょう。
※御湯殿上日記‐明応二年(1493)七月一九日「宮の御方ふしみへ御くたり、庭田よく御とうかうのため御あとにまいらせらるる」
※新聞雑誌‐二〇号・明治四年(1871)一一月「今海外に赴く者妻女或は姉妹を挈(ひっさげ)て同行する固り可なる事にて」 〔韓愈‐送霊師詩〕
② 同じ銀行。また、前に述べたその銀行。
※東京灰燼記(1923)〈大曲駒村〉一六「小石川、白金、千住等の各支店には、新しい預金者さへあって、同行支配人が驚いてゐた」

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世界大百科事典内の同行の言及

【善知識】より

…仏教ではとくに指導者をさす場合が多い。これは《摩訶止観(まかしかん)》に3種の善知識を説き,一は外護(げご)の善知識でパトロンとなるもの,二は同行(どうぎよう)の善知識で友人のこと,三は教授の善知識で指導者をさすからである。しかし日本では,この語は主として浄土教で用い,念仏講や同行の指導者をさしている。…

【当山派】より

…しかし,正大先達の仲間文書(大和郡山市松尾寺蔵)によれば,16世紀の中ごろから後半にかかるころ,大和を中心に近畿地方に35~36の先達出職の寺院の存在が知られる。正大先達はそれぞれ諸国の同行(どうぎよう)袈裟下修験を支配し,これを引率して毎年大峰山の5月の花供峰(はなくのみね),7月の逆峰(ぎやくのみね)に集団入峰し,峰中儀式を執り行った。一﨟の大宿は舒明天皇の勅印,二﨟の二宿は役行者(えんのぎようじや)の霊印というものを相伝し,入峰の際峰中小笹において官職補任状の実名の下に押してこれを許した。…

※「同行」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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