ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「グンデ・シャプール」の意味・わかりやすい解説 グンデ・シャプールGunde Shāpūr; Jundī Shāpūr イラン南西部フージスターン州のデズフールとシュシュタルの間にあった古代都市。ジュンディ・シャプールともいわれる。3世紀半ばにエデッサやアンチオキアから連れてこられたローマ人捕虜の居住地としてササン朝のシャプール1世によって建設され,医学,天文学,哲学などのギリシア諸科学研究の中心地として繁栄した。イスラム期にもその地位を維持し,特にアッバース朝治下の8世紀には多数の優れた医学者を輩出しイスラム医学の発達に大きく貢献した。 10世紀にクルド人の侵入によって衰退,14世紀頃まではサトウキビの産地として知られていた。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by