ケテンジエチルアセタール

化学辞典 第2版 の解説

ケテンジエチルアセタール
ケテンジエチルアセタール
ketene diethyl acetal

1,1-diethoxyethene.C6H12O2(116.16).形式的にはケテンCH2=C=Oのアセタールであるが,ケテンのアセタール化によって得られるのではなく,2-ブロモアセトアルデヒド=ジエチル=アセタールBrCH2CH(OC2H5)の脱臭化水素や,トリエチル=オルトアセタートCH3C(OC2H5)3のようなオルト酸エステル熱分解によって合成される.常温無色の液体.沸点68 ℃(13.3 kPa).0.7932.1.3867.水やエタノールに接触すると分解する.エステルやカルボン酸合成の中間体として用いられる.[CAS 2678-54-8]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android