ケリュケス(その他表記)kērykes

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ケリュケス」の意味・わかりやすい解説

ケリュケス
kērykes

古代ギリシアの伝令。ホメロスの時代は,王意の公布と遂行,集会の秩序維持,共同体間の和平交渉にあたり,他方神に供える犠牲などの世話をする宗教的職務を有した。アテネの名門ケリュケス家とスパルタの名門タルチビアダイ家の存在にうかがわれるごとく,共同体にとり重要な存在であった。のちには条約締結権をもつ使節が制度的に発展した結果,集会や法廷で行政官を助ける触れ役とか,戦時,自由に国家間を伝令する伝令役とかの比較的軽い役となった。

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