ケントゥム語群(読み)ケントゥムごぐん(その他表記)centum languages

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ケントゥム語群」の意味・わかりやすい解説

ケントゥム語群
ケントゥムごぐん
centum languages

インド=ヨーロッパ語族に属する言語中,祖語*k,*gがそのまま軟口蓋閉鎖音として保存された諸言語。ギリシアイタリックケルトゲルマン,ヒッタイト,トカラの各語派が該当する。祖語の *któmに対応するラテン語の centum(100)により命名サテム語群に対する。ケントゥム語群は印欧語族の西方,サテム語群は東方に位置する。ケントゥム語群とサテム語群との対立は,祖語の時代の 2方言の対立を反映していると考えられたこともあったが,現在ではこの考えは一般に支持されない。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む