ケーターの可逆振り子(読み)ケーターのかぎゃくふりこ(その他表記)Kater's reversible pendulum

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ケーターの可逆振り子」の意味・わかりやすい解説

ケーターの可逆振り子
ケーターのかぎゃくふりこ
Kater's reversible pendulum

重力加速度 gの絶対測定のために用いられる実体振り子。平たい金属棒の両端近くに懸垂用のナイフエッジ N1,N2 が取付けられ,おもりが数個ついてそれらは棒に沿って移動できる。どちらのエッジを支持したときも振り子運動周期 T が同じになるように,おもりの位置を適当に調節すれば,この振り子の等価単振り子の長さは両エッジ間の距離 l で与えられるので,重力加速度 gの値は g=4π2l/T2 で与えられる。実際には,エッジ N1 または N2 を支持したときの周期 T1T2 が近くなるよう調節できるだけであって,重心Gと各エッジとの距離を h1h2 とすれば,次の式によって gの値が求められる。
可逆振り子での gの測定精度は 1mGal=10-5m/s2 程度である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む