ケーターの可逆振り子(読み)ケーターのかぎゃくふりこ(その他表記)Kater's reversible pendulum

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ケーターの可逆振り子」の意味・わかりやすい解説

ケーターの可逆振り子
ケーターのかぎゃくふりこ
Kater's reversible pendulum

重力加速度 gの絶対測定のために用いられる実体振り子。平たい金属棒の両端近くに懸垂用のナイフエッジ N1,N2 が取付けられ,おもりが数個ついてそれらは棒に沿って移動できる。どちらのエッジを支持したときも振り子運動周期 T が同じになるように,おもりの位置を適当に調節すれば,この振り子の等価単振り子の長さは両エッジ間の距離 l で与えられるので,重力加速度 gの値は g=4π2l/T2 で与えられる。実際には,エッジ N1 または N2 を支持したときの周期 T1T2 が近くなるよう調節できるだけであって,重心Gと各エッジとの距離を h1h2 とすれば,次の式によって gの値が求められる。
可逆振り子での gの測定精度は 1mGal=10-5m/s2 程度である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

《「晋書」杜預伝から》竹が最初の一節を割るとあとは一気に割れるように、勢いが激しくてとどめがたいこと。「破竹の勢いで連戦連勝する」[類語]強い・強力・強大・無敵・最強・力強い・勝負強い・屈強・強豪・強...

破竹の勢いの用語解説を読む