可逆振り子(読み)かぎゃくふりこ(その他表記)reversible pendulum

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「可逆振り子」の意味・わかりやすい解説

可逆振り子
かぎゃくふりこ
reversible pendulum

重力加速度 g 値を測定するために考案された実体振り子。両端近くに支軸用のナイフエッジA ,B がついた金属棒の一端におもりを固定し,他端には可動のおもりが取付けられたもの。A またはB を支持したときの振動が同じ周期 T をもつように可動のおもりを動かして調整すると,この実体振り子は長さ lAB単振り子と同等となる。したがって,lT の測定値から g=4π2l/T2 により g の値が算出される。実際にはA またはB を支持したときの振動周期を完全には一致させることができないので,ほぼ等しい周期 T1T2 に調整したときの重心G を求めて h1=GA ,h2GB とすれば
により g の値が算出される。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む