普及版 字通 「ゲツ・あしきる」の読み・字形・画数・意味
6画
(異体字)
11画
[字訓] あしきる
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(月)(げつ)。〔説文〕四下に「(き)るなり」とあり、〔慧琳音義〕になお「手足を截(き)るなり」と補足している。卜文に、脚に我(鋸(のこぎり))を加えている字形があり、の初文であろう。〔説文〕足部二下に「(げつ)は足を斷つなり」とあり、重文としてを録する。みな同字異文とみてよい。
[訓義]
1. きる、あしきる、あしきりの刑。
2. あしきりの刑を受けた人。
3. ゆがむ、いびつ。
4. 字はまた兀・・に作る。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 アシキル・アシタツ/・ キル・タツ・アシキル 〔字鏡集〕 アシヲレ・タツ・アシキル・キル
[声系]
〔説文〕に声として・・など五字を収める。・は日月のとはおそらく声義の関係がなく、がその正字であろう。はその声をかるものと思われる。
[語系]
(・)ngiuat、兀ngutは声義近く、兀(こつ)は兀者(の受刑者)の象形字である。また介keatを偏の意に用いることがある。
[熟語]
▶・脚▶・罪▶・趾▶・者▶・人▶・足▶
[下接語]
・残・自・足・断
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報