普及版 字通 「コウ・こがたな」の読み・字形・画数・意味
2画
[字訓] こがたな
[説文解字]
[甲骨文]
[金文]
[字形] 象形
曲刀の形。夸(こ)の下部と同じ。ものを刳(えぐ)りとる曲刀で、巧・攷などはその形に従う。〔説文〕五上に「气、舒(の)びて出でんと欲し、勹上、一に礙(さまた)げらるるなり」とその字形を説き、また「は古以て(う)の字と爲す。以て巧の字と爲す」とする。もまた曲刀の形である。いずれも〔説文〕のいう「气」とは関係のない字である。金文に「皇考」を「皇」に作るのは、仮借の用法である。
[訓義]
1. こがたな、刀にそりのある曲刀。
2. 金文に考に仮借して用いる。
3. 巧と通用する。
[部首]
〔説文〕に・(寧)など三字を属し、〔玉〕も同じである。・の従うところは曲刀のではなく、ものをおく高い台の形。の声義とは関係がない。
[声系]
〔説文〕に声として、攻・巧・考の三字を収める。金文にを皇考・寿考の考に用い、同声。攻・巧は曲刀のを用いて細工する意で、の声義を承ける亦声の字である。
[語系]
・考・攷khuは同声。は刻鑿に用いる曲刀であるが、強く敲(う)って用いるものであるから、叩・・扣khoと声近く、敲khe、khekも同系の語とみてよい。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報