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仮借 かしゃ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

仮借
かしゃ

許慎 (きょしん) の分類した六書の一つ。既成漢字りて,それと同音ないし類音でしかも味の異なる別のに転用する用法。本来「皮革」の意味を表わす漢字の「革」を,同音カクをもつ別の意味の単語「改める」に転用して後者にも「革」の字をあてたり,「みみ」を表わす「耳」という漢字を,ジという音を共通にもつ助辞「のみ」にも用いるなどがその例。「釈迦」などの音訳,日本の万葉がなの一部,いわゆるあて字の一部もその一種である。

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デジタル大辞泉の解説

か‐しゃ【仮借】

漢字の六書(りくしょ)の一。音はあるが当てるべき漢字のない語に対して、同音の既成の漢字を意味に関係なく転用するもの。食物を盛る高い脚の付いた器の意の「豆」の字を、穀物の「まめ」の意に用いる類。

か‐しゃく【仮借】

[名](スル)
許すこと。見逃すこと。「仮借なく罰する」
「精神の自由を牢(かた)く守って、一歩も―しない処が」〈鴎外青年
借りること。
かしゃ(仮借)

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大辞林 第三版の解説

かしゃ【仮借】

漢字の六書りくしよの一。ある語を表す漢字がない場合、その語の意味とは無関係の別の同音の漢字を借りて表す方法。戈ほこの意の「我」を自分の意を表す文字として使ったりする類。

かしゃく【仮借】

( 名 ) スル
みのがすこと。ゆるすこと。 「 -ない批判を加える」 「本犯人は新律に照準し聊も-せず/新聞雑誌 58
借りること。 〔「かしゃ」は別語〕

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世界大百科事典内の仮借の言及

【漢字】より


【漢字の種類と造字・転用】
 ふつう〈六書(りくしよ)〉と呼ばれる分類がある。六書とは指事・象形・会意・形声・転注・仮借の六つである。このうち前4者が文字の形による分類であり,後2者は文字の転用に関するものである。…

【六書】より

…〈考は老なり〉といい,また〈老は考なり〉というような関係である。(6)仮借(かしや) あて字であり,令,長がそれぞれ県令,県長などの意味で使われる場合がそうだという。 これらの解説のうち(5)(6)の両者,特に(5)についてはさまざまに解釈が分かれて統一しにくいが,(1)から(4)までは漢字の構成原則,(5)(6)の両者は作られた漢字の2次的な使用のための原則と,だいたいのところ推測できる。…

※「仮借」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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