こう

精選版 日本国語大辞典 「こう」の意味・読み・例文・類語

こう

  1. 〘 副詞 〙 狐などの鳴き声を表わす語。
    1. [初出の実例]「きつねのなくこゑのこうときこゆる、如何」(出典:名語記(1275)五)

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普及版 字通 「こう」の読み・字形・画数・意味


18画

[字音] コウ(カウ

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(更)(こう)。(硬)の意がある。〔説文十一下に「魚の骨なり」とあり、その硬い骨。

[訓義]
1. うおのほね。
2. ほねがささる、のどにほねがささる。
3. 硬と通じ、かたい、ただしい。
4. 梗と通じ、あらい、たけだけしい。

[古辞書の訓]
名義抄 ノギ・イララ・イヲノノギ・アラシ・ムセブ・ムス 〔字鏡 ナヤム・イヲホネ・ノギ・ムセブ・クルシ・アラシ 〔字鏡集 ノギ・サマタグ・イラス・クルシ・ムセブ・イヲノホネサフ・アラシ・カクス・ナヤム

[熟語]

[下接語]
・剛・骨・峭・清・誠・端・忠


11画

[字音] コウ(カフ

[説文解字]

[字形] 形声
声符は合(ごう)。〔説文〕一上に「先、親を大いに合祭するなり。示合に從ふ。禮に曰く、三に一たびす」とあり、大をいう。

[訓義]
1. 祖先を合わせ祭る。三年一度行う大祭。
2. 天子の行う大祭。

[古辞書の訓]
〔名義抄〕 マツル 〔字鏡〕 マツル・コキ

[熟語]



17画

[字音] コウ(カウ)

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(更)(こう)。(硬)の意がある。〔説文〕四下に「らへる骨、咽中に留まるなり」とあり、のどに骨がささる意。骨ばることをいう。

[訓義]
1. ほねがささる、のどにほねがたつ。
2. ほねっぽい、かどばる。

[古辞書の訓]
立〕 ノキ・ムセブ

[熟語]

[下接語]
・骨


14画

[字音] コウ

[説文解字]

[字形] 形声
声符は弘(こう)。〔説文〕三下に「車軾の中把なり」(段注本)とあり、軾の手をあてる部分に巻く皮をいう。

[訓義]
1. 車軾の巻皮。
2. 字はまたに作る。

[古辞書の訓]
〔字鏡集〕 クルマノトジキミ

[下接語]



11画

[字音] コウ(カウ)

[字形] 形声
声符は肴(こう)。河南より陝西に入る地にある山。函谷関と合わせて函といい、要害の地とされる。

[訓義]
1. 山の名、山。
2. 字はまたに作る。

[熟語]



9画

[字音] コウ

[字形] 形声
声符は亘(こう)。娥(こうが)は月の異名西王母不死の薬を窃んで月に奔った話が、〔淮南子、覧冥訓〕にみえる。のち漢の文帝の名(恒)を避けて、常娥という。

[訓義]
1. 女のあざな、娥、のち常娥。字を嫦に作ることがある。
2. 月の異名。

[熟語]


羽】こう

矢。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「こう」の意味・わかりやすい解説

コウ

囲碁用語。互いに一手,一手,アタリと取りで単純な同型反復を繰返す形。同型反復禁止のルールにより代償となるべき他の点に打つ手段をコウダテという。コウには本コウ,一手コウ,ヨセコウ,2段コウ,天下コウなど,形によっていろいろな呼び方があるが,絶対コウ,側 (そば) コウなどはコウダテの種類である。複雑な同型反復を繰返すものに「循環コウ」と「長生 (ちょうせい) 」があって,「日本棋院囲碁規約」では互いに譲らなければ無勝負と規定されている。しかし実戦で現れる確率はゼロに近い。

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