こくそ漆(読み)こくそうるし

日本大百科全書(ニッポニカ) 「こくそ漆」の意味・わかりやすい解説

こくそ漆
こくそうるし

こくそ」には木屑木屎、刻苧の字をあてることもある。枯死し腐朽した樹木を臼(うす)で搗(つ)き砕いて細かい粉末としたものや、鋸(のこぎり)のひき粉などを漆と混ぜてペースト状にしたもの。古くは抹香の粉末も混ぜたという。彫刻の場合、乾漆像の仕上げ、細部表現、あるいは木彫の彫りすぎた部分の盛り上げなどに用いるほか、木彫の漆下地や漆工品の素地(きじ)のすきまの充填(じゅうてん)用にも用いる。

[佐藤昭夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

機械メーカー。トヨタグループの総本家で,繊維機械のほかトヨタ自動車からの小型商用車の受託生産,エンジンその他の自動車部品,フォークリフトなどの産業用車両の生産も行なう。1926年豊田佐吉が,みずから発...

豊田自動織機の用語解説を読む