じゅう‐てん【充填】
- 〘 名詞 〙 すきま、穴、欠員などを満たしうめること。詰めること。また、詰まること。〔改訂増補物理階梯(1876)〕
- [初出の実例]「幾江は金の充填の代価を渡してやった」(出典:彼女と少年(1917)〈徳田秋声〉五)
- [その他の文献]〔宋史‐兵志〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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充填
じゅうてん
filling; stowing
坑内採掘を行う炭鉱,鉱山において,坑内に生じる空間を廃石,低品位鉱石,土砂などで詰めふさぐこと。最も重要なものの一つに採掘跡充填がある。金属鉱山においては,主として鉱石実収率の向上,切羽の維持,作業者の安全などをはかるほか,作業者の足場とするために行われる。炭鉱では,以上のほかに坑内の通気の確保,残存炭の自然発火防止,採掘による地表沈下の防止,坑内出水の防止などのため採掘跡充填を行う。充填は,その度合いにより完全充填,部分充填に,その手段により人力充填,機械充填,空気充填,水力充填などに区別される。特殊な場合を除き,最近の炭鉱の長壁式採炭においては,採掘跡の完全充填が行われないのが普通で,採掘跡と上下片盤坑道の境界付近に,廃石を下盤から天盤まで数mの幅で積上げて,帯状の部分充填を行う。これを岩巻きなどと呼ぶ。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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充填
岩砕性堆積物や堆積岩を構成する粒子が,互いに三次元的な位置と近接の程度を表す相互配列をいう語.粒子の容積を全体の容積に関係させて,様々な充填の指数が提案されている[Gratton & Fraser : 1935, Kahn : 1956].結晶学や鉱物学では,結晶構造内部の原子の配列に一般的に使用する語である.
出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報
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