ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コクツェイ」の意味・わかりやすい解説
コクツェイ
Cocceji, Samuel von
[没]1755.10.4. ベルリン
ドイツ,プロシアの法務官僚。父もすぐれた自然法学者で,ブランデンブルクの枢密参議官をつとめた。父のもとで法実務を習得したのち,1702年フランクフルトアンデルオーデル大学の法学教授,04年以来プロシア王に仕え,法制の改革に努めた。フリードリヒ・ウィルヘルム1世のもとで 38年プロシアの法務長官となったが,その司法改革が実際に成果をあげたのは,47年にフリードリヒ2世 (大王)の大法官に任じられてのちのことで,訴訟手続の合理化により,啓蒙絶対主義的な法治国体制の樹立に貢献した。
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