コザ事件(読み)こざじけん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「コザ事件」の意味・わかりやすい解説

コザ事件
こざじけん

1970年(昭和45)12月20日、コザ市(現沖縄県沖縄市)で発生した沖縄住民による反米焼き打ち事件。コザ騒動ともいう。事件は、基地の街コザで起こった交通事故に端を発し、米軍憲兵の住民無視の事故処理と威嚇発砲に市民の怒りが爆発、約5000人の群集が米軍車両75台を焼き打ち、武装出動した憲兵隊約300人に投石、多数の負傷者を出した。同事件は、人権無視の米軍支配に対する沖縄住民の不満の爆発として受け取られ、沖縄返還協定の交渉中であった日米両政府に大きな衝撃を与えた。

[大城将保]

『伊佐千尋著『炎上』(1981・潮出版社)』

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