炎上(読み)エンジョウ

デジタル大辞泉 「炎上」の意味・読み・例文・類語

えん‐じょう〔‐ジヤウ〕【炎上】

[名](スル)
《古くは「えんしょう」》火が燃え上がること。特に、大きな建造物が火事で焼けること。「タンカー炎上する」
(比喩的に)野球で、投手が打たれて大量に点を取られること。「救援投手炎上5失点」→火消し3
(比喩的に)インターネット上のブログなどでの失言に対し、非難や中傷の投稿が多数届くこと。また、非難が集中してそのサイトが閉鎖に追い込まれること。祭り。フレームフレーミング
[補説]作品名別項。→炎上
[類語](1火事火災火難出火失火大火小火ぼや自火近火急火怪火不審小火しょうか祝融しゅくゆう回禄かいろく大火災大火事山火事火の海焼失焼亡焼尽丸焼け半焼け全焼半焼火元火の元類焼貰い火延焼飛び火引火猛火火の手下火鎮火消火火消し消防火事場焼け跡ぼうぼうめらめら炎炎かっかかっとかんかんぼっとぱっとぽっぽぱちぱち烈火火だるま燃え盛る燃え広がる燃え上がる燃え立つ

えんじょう【炎上】[映画]

市川崑監督による映画の題名。昭和33年(1958)公開三島由紀夫の小説「金閣寺」を和田夏十が脚色。出演市川雷蔵仲代達矢ほか。

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精選版 日本国語大辞典 「炎上」の意味・読み・例文・類語

えん‐じょう‥ジャウ【炎上・焔上】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「えんしょう」とも ) 火が燃え上がること。特に、大建築などが燃えること。比喩的にも用いる。
    1. [初出の実例]「右去廿一日炎上之由即注進之剋、任先例進仮殿奉鎮之旨言上畢」(出典兵範記‐仁安三年(1168)一二月二八日)
    2. [その他の文献]〔孔叢子‐論勢〕

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「炎上」の意味・わかりやすい解説

炎上
えんじょう
flaming

インターネット上で使用される俗語の一つ。ブログ、電子掲示板ツイッターSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の日記欄などに掲載した文章に対し、批判コメントが集中し、閲覧・管理機能が損なわれてしまう状態を火災にたとえた表現である。著名人のサイトでの発言やマスコミ報道などがきっかけとなり、炎上状態になることが多い。ネット炎上やブログ炎上、炎上投稿などの表現で用いられる。

 ブログや電子掲示板などの書き込み欄は、利用者が個別の拒否設定をしなければ、不特定多数の読者が自由にコメントを書き込める。そのため、誹謗(ひぼう)中傷などの投稿が一気に集まることがあり、2000年代なかばごろから社会問題化するようになった。

[編集部]

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IT用語がわかる辞典 「炎上」の解説

えんじょう【炎上】

《俗語》インターネット上の電子掲示板のコメントやブログ記事に対し、多くの批判や誹謗中傷の書き込みが集中すること。

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デジタル大辞泉プラス 「炎上」の解説

炎上

1958年公開の日本映画。監督:市川崑、原作:三島由紀夫の小説『金閣寺』、脚色:和田夏十ほか、撮影:宮川一夫。出演:市川雷蔵、仲代達矢、中村鴈治郎、浦路洋子、中村玉緒、新珠三千代ほか。第9回ブルーリボン賞撮影賞、主演男優賞(市川雷蔵)、第13回毎日映画コンクール男優助演賞(中村鴈治郎)ほか受賞。

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普及版 字通 「炎上」の読み・字形・画数・意味

【炎上】えんじよう

もえる。

字通「炎」の項目を見る

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