こしめす(読み)コシメス

デジタル大辞泉 「こしめす」の意味・読み・例文・類語

こし‐め・す

[動サ四]《「きこしめす」の略》召し上がる。
「せめてお茶なりとも進ぜたいほどに、いかほども―・せ」〈虎明狂・犬山伏

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「こしめす」の意味・読み・例文・類語

こし‐め・す

  1. 〘 他動詞 サ行四段活用 〙 ( 「きこしめす」の略 ) 召し上がる。お食べになる。お飲みになる。
    1. [初出の実例]「ささへの酒を取り出し、三人の人々に御酒こしめせとて参らせける」(出典:御伽草子・酒呑童子(室町末))

こしめすの補助注記

( 1 )室町時代末、「ロドリゲス日本大文典」には、「きこしめす」より敬意が劣る旨の記載がある。
( 2 )狂言台本では、江戸時代初期の虎明狂言本には多く見られたのに対し、江戸時代後期の虎寛狂言本には全く見られなくなる。

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