コツウォルド丘陵(読み)コツウォルドきゅうりょう(その他表記)Cotswold Hills

改訂新版 世界大百科事典 「コツウォルド丘陵」の意味・わかりやすい解説

コツウォルド丘陵 (コツウォルドきゅうりょう)
Cotswold Hills

イギリス,イングランド西部のグロスターシャーを中心に広がる丘陵地帯。〈コッドCod(人名)の森〉を意味し,単にコツウォルズとも呼ばれる。ブリストル・エーボン川中流から北東へ,チャーウェル川上流まで全長約90kmにおよび,平均標高は約200mで,最高点のクリーブ・クラウド山でも330mにすぎない。ドーセットシャーからヨークシャーまでつづくジュラ紀ケスタ崖の一部をなすため,おもに石灰岩から構成され,テムズ川水系とセバーン川水系の分水嶺をなす。10~18世紀には優秀なコツウォルド種の牧羊地帯として知られ,その富によって丘陵中の村落には美しい石造建築物が多い。また先史時代の巨石記念物や古墳が集中していることでも有名である。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 長谷川

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android