こっとり

精選版 日本国語大辞典 「こっとり」の意味・読み・例文・類語

こっとり

  1. [ 1 ] 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴って用いることもある )
    1. 堅い物がぶつかってたてる小さな音を表わす語。
      1. [初出の実例]「汝等がさびくさりたる打物をこっとりと鞘に納て」(出典:俳諧・誹諧猿黐(1680))
    2. 味や色などが濃厚なさまを表わす語。こってり。
      1. [初出の実例]「塩梅よくこっとりと煮てくれたがようござる」(出典:滑稽本・大千世界楽屋探(1817)中)
    3. ぐあいのよいさまを表わす語。
    4. ひっそりしたさまを表わす語。
      1. [初出の実例]「こっとりと風のやむ夜は藪の梅〈其角〉」(出典:俳諧・発句手爾葉草(1833))
  2. [ 2 ] 〘 名詞 〙 ( その音から ) 戸の桟の落とし。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android