普及版 字通 「コツ・ひらく」の読み・字形・画数・意味
8画
(異体字)
8画
[字訓] ひらく
[説文解字]
[金文]
[字形] 会意
勿(ふつ)+曰(えつ)。勿は爪と同じく手。曰は祝や盟誓を収める器。その上から手を加えて、その蓋をこじあける形。祝詞の蓋を上げてみる形は曰。そこに神聖の語を収めているので、それをよみ上げることを「曰く」という。〔説文〕五上にの上部を気の上る形とし、「气を出だすの詞なり。曰に從ひ、气の出づる形に象る」とする。〔説文〕は曰についても「口气の出づるに象るなり」と解するが、曰は口の形でなく、の上部も気の象ではない。はまたに作る。みだりに祝告の器を開くのは神聖を犯すこととなるので、また乱の意がある。
[訓義]
1. ひらく、こじあける。
2. みだれる。
[古辞書の訓]
〔字鏡集〕 イキヲイダスコトバ
[語系]
xutとkuat、hiutは声近く、また・(こつ)は字の構成要素も同じで、に開・乱の意がある。も手を以て水を乱し濁らす意。その声義に通ずるところがある。
[熟語]
霍▶・▶
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報