コメニウス大学(読み)コメニウスだいがく

大学事典 「コメニウス大学」の解説

コメニウス大学[スロヴァキア]
コメニウスだいがく

スロヴァキアの首都ブラチスラヴァにある。コメンスキー大学(スロヴァキア)とも呼ばれ,チェコスロヴァキア独立時の1919年に創設された総合大学。現在の正式名は国立コメニウス大学(スロヴァキア)。前身は1465年にハンガリー国王マチアス・ゴルヴィヌスによってブラチスラヴァに設立されたイストロポリターナ・アカデミー(スロヴァキア)(Akademia Istropolitana)チェコのモラヴィア出身の教育学者ヨハン・コメニウスの名前を冠し,現在スロヴァキア最高位の大学とされている。2013年の学生数2万8000人。学部は12あるが,医学部は世界的な権威を有し,バイオ関係の研究大学としても有名である。1993年に日本語学科(スロヴァキア)が誕生し,日本との学生交流も盛んである。スロヴァキアは2003年にチェコスロヴァキアから分離独立してEUにも加盟,大学としてボローニャ・プロセスに積極的に取り組んでいる。
著者: 加藤一夫

出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のコメニウス大学の言及

【ブラティスラバ】より

…ブラティスラバはまたスロバキアの科学・芸術・教育の中枢でもある。1919年創立のコメニウス大学をはじめとする高等教育機関,スロバキア科学アカデミー,スロバキア・フィルハーモニー,国立劇場,植物園,動物園,博物館,放送局,スポーツ・センターなどがある。歴史的建築物としては,18世紀にはマリア・テレジアのハンガリーにおける居城でもあった城が核となり(1953再建),城の下方に密集する14世紀の市庁舎のある旧市街,1563‐1830年の間にハンガリー国王の戴冠式を行った聖マルティン教会,数多くのバロック,ロココ式の教会,邸宅,宮殿がある。…

※「コメニウス大学」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android