コレシストキニン8(読み)コレシストキニンはち(英語表記)cholecystokinin-8; CCK-8

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コレシストキニン8」の意味・わかりやすい解説

コレシストキニン8
コレシストキニンはち
cholecystokinin-8; CCK-8

食物中の脂肪や脂肪酸などにより十二指腸粘膜から放出される消化管ホルモン胆嚢 (たんのう) の平滑筋を収縮させて胆汁分泌を促進させる作用を持つ。 CCK前駆体は 115個のアミノ酸より成るが,修飾を受けてN末端側が短縮し,CCK-39,CCK-33,CCK-8,CCK-4などが生じる。 CCK-8は,CCK-39や CCK-33よりも活性が5~6倍高い。 CCK欠乏症は肥満を誘導すると考えられ,CCKは小児肥満症の治療薬として期待されていたが,胆嚢の収縮作用のため実用化には至っていない。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android