改訂新版 世界大百科事典 「コンベヤ秤」の意味・わかりやすい解説
コンベヤ秤 (コンベヤばかり)
conveyer scale
コンベヤスケールともいう。ベルトコンベヤの輸送中の粒体,塊体などの各種原料を連続的に計量し輸送総質量を求める自動ばかりの一種。ベルトコンベヤのベルトを支えるローラーの1~数個をコンベヤフレームより切り離し,はかりの載せ台にあたる浮台に取り付け,ベルト上の原料などが浮台に及ぼす力をてこばかりやロードセルで検出し,総質量は検出力を浮台にかかるベルトの長さごとに加算する算術方式,あるいは検出力をベルトの速度について逐次積分する積分方式により求める。計量能力は2~500t/h,精度は測定量の1~0.1%。一定比率で数種の原料などを連続配合するには,コンベヤばかりの輸送量を自動的に一定値に制御できるようにしたコンスタンフィードウェヤー(英語ではconstant weigh feeder)を用いる。輸送量は0.2~1000t/h,精度は0.5~1%。これらのはかりは構造上,ベルトの張力を適切かつ一定に保つことが必要である。
執筆者:小林 好夫
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報