ロードセル(英語表記)load cell

デジタル大辞泉 「ロードセル」の意味・読み・例文・類語

ロード‐セル(load cell)

荷重電気抵抗変化としてひずみ計で計測し、重さに変換する装置はかり工作機械建設機械などに利用荷重変換器

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「ロードセル」の意味・わかりやすい解説

ロードセル
load cell

力を受ける起歪(きわい)体のひずみを,抵抗の変化に変換するひずみゲージなどで検出する力変換器である。図に代表的なひずみゲージ式ロードセル原理と構造を示す。特殊鋼製の柱状の起歪体にひずみゲージがはられている。原理図に示すように,ゲージは荷重軸方向に2枚とそれと直角方向に2枚とでホイートストンブリッジ回路を形成している。無負荷のときにブリッジ平衡をとっておけば,起歪体の軸方向に力が加わってひずみが増加した分だけゲージの抵抗変化を生じ,ブリッジ回路の平衡がくずれ,電圧出力が得られる。このような原理により力の測定やはかりの重量の検出部に利用される。ほかに,起歪体のひずみを静電容量の変化により検出するようにした力変換器や,強磁性体で作られた起歪体に力を加えて機械的なひずみが与えられると材料の磁化特性が変化することを利用した磁歪式ロードセルがある。磁歪式ロードセルは,鉄心に巻いたコイルに一定電圧を印加し,鉄心に力が加わると磁気抵抗が変化するので電流値が変化する。力と電流変化の関係を利用し,力の変換器として使われる。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ロードセル」の意味・わかりやすい解説

ロードセル
load cell

荷重計の一種で,外部から加えられる力 (荷重) を,これに比例した電圧や圧力に変換して,力の大きさを検出するトランスデューサのこと。電気抵抗線ひずみゲージ式,油圧式,空気圧式などがあるが,一般にひずみゲージ式のものが広く用いられている。この形式のロードセルは,荷重を受けると弾性変形する受感部に,電気抵抗線ひずみゲージを接着してブリッジを構成させ,荷重に比例した電圧に変換するようになっている。精度,直線性,応答性がよく,小型で遠隔測定や記録が容易にできる特徴をもつ。したがって,試験用のみでなく,管理計器としても活用されている。

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