ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ゴトランド県」の意味・わかりやすい解説 ゴトランド〔県〕ゴトランドGotland スウェーデン南東部の県。県都ビスビュー。バルト海にあるゴトランド本島のほか,周囲のフォーレン,ゴトスカサンデーンなどの小島を含み,歴史上のゴトランド地方と合致する。ビスビューはかつては独立共和国で,11世紀にはハンザ同盟都市として栄え,独自の貨幣を鋳造する一方,国際的海運規則なども制定し,北欧の商業中心地の一つであったが,1280年からスウェーデンに,1362年からはデンマークに占領され,70年に再びハンザ同盟に入った。その後も,デンマーク (1570) ,スウェーデン (1645) に占領されたが,潜在的な意味での独立国としての命脈を保ち,スウェーデンと併合したのちも本土沿岸諸県へ帰属せず,独立した県として今日にいたっている。農牧業が主産業で,セメント工業もある。面積 3140km2。人口5万 7383 (1992推計) 。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by