サイケデリック・ロック(読み)サイケデリックロック

音楽用語ダス 「サイケデリック・ロック」の解説

サイケデリック・ロック[psychedelic rock]

麻薬によるトリップを連想させるような歌詞や、幻聴を思わせるような刺激的、幻想的な音楽。'60年代中頃に登場した。ヒッピー・ムーブメントやフラワー・ムーブメントと結び付き、やはり麻薬による幻覚を思わせる原色中心のサイケデリックファッションとともにムーブメントを築いた。ジェファーソン・エアプレイン、グレイトフル・デッド、ピンク・フロイドなど。

出典 (株)ヤマハミュージックメディア音楽用語ダスについて 情報

世界大百科事典(旧版)内のサイケデリック・ロックの言及

【サイケデリック】より

…ギリシア語のpsychē(精神,魂)とdēlos(目にみえる,明らかな)または英語のdelicious(美味な)の合成語とされる。1960年代前半にアメリカにおいてT.リアリーやK.キージーがLSDによる意識変革を提唱したのをうけて,65年ころサンフランシスコ,ロサンゼルスなどで幻覚剤による酩酊状態の中で行うロック演奏が盛んに試みられるようになり,それをサイケデリック・ロックと呼んだ。代表的な演奏グループはザ・バーズ,グレートフル・デッドなど。…

【ロック】より

…(4)カントリー・ロックcountry rock ディランもバーズも67年ころカントリー的なサウンドに接近したが,そういったサウンドを一貫して追求したのは,結局フライング・ブリット・ブラザースThe Flying Burrito Brothersなど少数のグループにとどまった。(5)サイケデリック・ロックpsychedelic rock 1960年代後半のサンフランシスコで,ヒッピー文化の影響を最も強く受けたジェファソン・エアプレーンJefferson Airplane,グレートフル・デッドThe Grateful Deadなどの音楽は,ドラッグ(とくにLSD)による幻覚,心理(サイケデリック)を音で表現するようなロックだった。舞台では音楽だけでなく照明などもその効果を高めるようくふうされた。…

※「サイケデリック・ロック」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android