知恵蔵 「サトヤ・ナデラ」の解説
サトヤ・ナデラ
米サン・マイクロシステムズを経て、1992年にマイクロソフト社に入社。サーバ部門、ビジネスソリューション部門などを担当した後、2008年にオンラインサービス部門へ異動し、同社の検索エンジン「Bing」の立ち上げや、米ヤフー社との提携を手掛けた。また、11年には、同社の看板製品である「Windows Server」や「SQL Server」などを扱うサーバ&ツール部門を統括した。
13年には、マイクロソフト社で、「One Microsoft(一つのマイクロソフト)」という合言葉のもとに、これまでの製品部門ごとでの独立した組織運営を見直し全社で統一した戦略を行う大規模な組織再編が行われた。その後、サトヤ・ナデラは、再編された新グループであるクラウド&エンタープライズエンジニアリング部門を経て、CEOに至った。
クラウドサービスを全てのユーザー、全てのデバイスへつなげていくことを掲げたサトヤ・ナデラは、14年3月にアップル社のiPadでWord、Excelなどのドキュメントが閲覧できる「Office for iPad」を、自ら発表。同年の4月3日(現地時間)には、「Office for iPad」の「Word」「Excel」「PowerPoint」「OneNote」のダウンロード数は1200万本を突破したと発表された。
(横田一輝 ICTディレクター / 2014年)
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報