データベース管理サービスなどを世界で展開する米ソフトウエア大手。ラリー・エリソン会長兼最高技術責任者(CTO)ら3人が1977年に創業したソフトウエア開発ベンチャーが前身。ハイテク企業が集積するカリフォルニア州レッドウッドシティーに本社を置く。82年に現社名に変更した後、86年にナスダックに上場した。2020年5月期決算の売上高は前期比1%減の390億6800万ドル(約4兆1400億円)。従業員数は13万6千人。(ニューヨーク共同)
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アメリカのコンピュータ・ソフトウェア会社。1977年、ラリー・エリソンLarry Ellison(ローレンス・ジョセフ・エリソンLawrence Joseph Ellison)(1944― )が中心となってSoftware Development Laboratories(SDL)として設立された。1979年に世界最初の商用SQLリレーショナルデータベース管理システムといわれるオラクルVersion2を発表。社名をRelational Software Inc.(RSI)と変更した。同社の沿革によれば、Version1の正式リリースは行われていない。1983年には社名をオラクルに変更。
1990年ころに一時経営危機に陥るが、それ以外の時期は順調に業績を伸ばしてきた。企業買収に関しても、ディジタル・イクイップメント・コーポレーションDigital Equipment Corporation(DEC)のリレーショナルデータベース(RDB)部門をはじめとして、ピープルソフトPeopleSoft, Inc.など多くの企業や部門を吸収合併。2010年には、ワークステーションを中心とするコンピュータ・メーカーのサン・マイクロシステムズを傘下に収めた。
主力製品のオラクルは、主に基幹業務で使われるデータベースで、リレーショナルデータベース管理システム(Relational DataBase Management System=RDBMS)に分類される。一般にオラクルという場合、このトータルのソフトウェア群をさす。それを中心に基幹業務を統合する企業提案として製品提供している。オラクル社では、オラクルマスターとよばれる自社製品に対する技能認定制度を制定している。また自社だけでなく取引先企業も含めた技術者のスキルアップに力を入れていることでも有名である。
[編集部]
ラテン語orareから派生した語で、神託とも訳される。人間は、人生の、あるいは国家、社会の難局に直面すると、人力を超えた神の指示を仰いできた。そのようなとき語られる神のことばがオラクルである。オラクルの種類は、神のことばを聞く手段によって夢神託(オラクル)、占い神託、忘我状態の巫者(ふしゃ)によって語られるオラクルなどがある。古代ではギリシアのデルフォイのオラクルが有名である。
[月本昭男]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
「Oracle」のページをご覧ください。
出典 ASCII.jpデジタル用語辞典ASCII.jpデジタル用語辞典について 情報
…従来の放送電波に,多重伝送技術を応用して,一つ以上の信号を付加して伝送し,新たなサービスあるいはその拡張をねらう放送をいう。広い意味では,白黒テレビジョンに色信号を付加して伝送する現在のカラーテレビジョン放送も,FM放送におけるステレオ放送も多重放送の一種であるが,近年ではテレビジョン多重放送がその代表例である。放送法では,テレビジョン多重放送はテレビジョン放送の電波に重畳して音声その他の音響,文字,図形その他の映像,または信号を送る放送と定義し,その中には音声や音響を送るテレビ音声多重放送と文字や図形を送るテレビ文字多重放送(文字放送)とがある。…
※「オラクル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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