サバテサイクル(その他表記)Sabathé cycle

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サバテサイクル」の意味・わかりやすい解説

サバテサイクル
Sabathé cycle

高速ディーゼル機関の理論基本サイクル。合成サイクル,複合サイクル,二重燃焼サイクルとも呼ばれる。供給熱量一部を等容のもとで,残りを等圧のもとで供給するもので,その他ディーゼルサイクルと同様である。このサイクルの理論熱効率はオットーサイクル機関よりは小さく,ディーゼルサイクルよりは大きく,燃焼割合,すなわち等容のもとで供給する熱量と等圧のもとで供給する熱量との比によって変る。

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世界大百科事典(旧版)内のサバテサイクルの言及

【内燃機関】より

…図1-bの定圧サイクル(定圧燃焼サイクル)は一定圧力の下で加熱が,また一定容積の下で冷却が行われ,圧縮と膨張が断熱的に行われるもので,ディーゼルサイクルとも呼ばれ,初期のディーゼルエンジンの基礎サイクルともいえるものである。図1-cの複合サイクル(複合燃焼サイクル)は定容サイクルと定圧サイクルの複合したもので,サバテサイクルとも呼ばれ,今日のガソリンエンジン,ディーゼルエンジンともこの複合サイクルにもっとも近い。これらの熱力学上のサイクルの形により,機関が1サイクルごとに理論的になしうる仕事および熱効率が決まる。…

※「サバテサイクル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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