オットーサイクル機関(読み)オットーサイクルきかん(その他表記)Otto-cycle engine

精選版 日本国語大辞典 「オットーサイクル機関」の意味・読み・例文・類語

オットー‐サイクルきかん‥サイクルキクヮン【オットー機関】

  1. 〘 名詞 〙 ( サイクルは[英語] cycle ) 一八七六年、ドイツ人オットーが発明した機関発明者にちなんでいう。内燃機関の理論的なサイクルの機関で、ガソリン機関ガス機関基本となっている。サイクルは、断熱圧縮、定容加熱(爆発)、断熱膨張、定容冷却(排気)からなり、熱効率圧縮比だけできまる。定容サイクル機関。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オットーサイクル機関」の意味・わかりやすい解説

オットーサイクル機関
オットーサイクルきかん
Otto-cycle engine

定容サイクル機関あるいは定積サイクル機関ともいう。ガソリンエンジンの最も単純なモデル。断熱圧縮,定容加熱,断熱膨張および定容放熱より成るサイクルで,断熱膨張および断熱圧縮の過程で外部に仕事を行う。火花点火機関や高速圧縮機関に用いられている。 N.A.オットーは B.ド・ロシャの提案した原理に基づき,1876年に初めてこの4サイクルガス機関を製作した。この機関の理論熱効率は供給熱量には関係なく,圧縮比と比熱比のみによって決り,これらが大きくなるほど増加する。似たような内燃機関のサイクルには,ジュールサイクルディーゼルサイクルなどがある。

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