サモイェード語派(読み)サモイェードごは(その他表記)Samoyedic languages

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サモイェード語派」の意味・わかりやすい解説

サモイェード語派
サモイェードごは
Samoyedic languages

フィンウゴル語派とともにウラル語族を形成している諸言語。北部サモイェード諸語と南部サモイェード諸語に大別される。北部のほうは,北ドビナ川からエニセイ川にかけて約3万人の話し手をもつネネツ語,タイムイル半島で約 1000人が話しているガナサン語,エニセイ河口に約 200人が使っているエネツ語から成る。南部に属するのは,タズ川とオビ川中流地域のセリクプ語 (3000人) と,サヤン山脈カマス語である。カマス語はすでに絶滅したという報告もある。サモイェード語派の研究はフィンランドハンガリー,旧ソ連の学者によって推進されている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android