サモエード種(その他表記)Samoyed

翻訳|Samoyed

改訂新版 世界大百科事典 「サモエード種」の意味・わかりやすい解説

サモエード[種]
Samoyed

原産地シベリアそり犬。北極圏近くに住んだ遊牧民族サモエード諸族がそり犬として使っていたイヌで,民族名が犬種名となった。19世紀末にイギリスやアメリカの極地探検隊によって初めて世界に紹介された。全身が純白の厚く美しい被毛で覆われ,目と鼻だけが黒く,日本スピッツを大型にしたようなイヌである。容姿が優雅で最も美貌なイヌとしてたちまち全世界へ広まった。性格は穏和,被毛は下毛がとくに稠密(ちゆうみつ)で寒さに強く,毛色は純白のほかにクリーム色もある。体高は約48~58cmの中型種。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 一木

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む