さらでだに

精選版 日本国語大辞典 「さらでだに」の意味・読み・例文・類語

さらで だに

  1. そうでなくてさえ。
    1. [初出の実例]「恥づかしくて、引き破(や)りつ。さらでだに、見るかひある、御ありさまを、いよいよあはれにいみじと」(出典源氏物語(1001‐14頃)浮舟)
    2. 「月に瑩(みが)ける玉津島、光も今はさらでだに、長汀曲浦の旅の路、心を砕く習なるに」(出典:太平記(14C後)五)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

戒厳令

一般的には指定地域で、国の統治権の全部または一部を軍に移行し、市民の権利や自由を保障する法律の一部効力停止を宣告する命令。戦争や紛争、災害などで国の秩序や治安が極度に悪化した非常事態に発令され、日本...

戒厳令の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android